私の給与明細を見ると、基本給以外に様々な手当がついています。残業代を請求する際には、手当を足した給料が基準となるのか、手当を引いた給料が基準となるのか、よくわかりません。実際には、どのようにして残業代を計算するのでしょうか。

賃金には、労働の対価としての「基本給」と各種の「手当」があり、残業代を請求する際は、原則として「手当」を差し引いて算定します。具体的には、家族手当、通勤手当、別居手当、子女教育手当、住宅手当、臨時に支払われた賃金、1か月を超える期間ごとに支払われる賃金は、割増賃金の算定の基礎から除外されます(労基法37条2項、労基規則20条)。
しかし、家族手当、通勤手当、別居手当、子女教育手当、住宅手当については、個人的事情に応じて支払われていることから賃金に含まれないのであり、誰に対しても一律に支払われているときは、賃金に含まれると考えられます。
この点について、貨物自動車運転手に支払われる「ワンマン手当」は割増賃金の基礎となる賃金に含まれるとした事例(福岡地判昭和52年5月27日労判278号21頁)、タクシー運転手の家族手当、通勤手当等の名目で支給されていても、従業員全員に一律に支払われていたものを賃金に含まれるとした事例(奈良地判昭和56年6月26日労判372号42頁)、全従業員に対して支給されている住宅手当について、賃金に含まれるとした事例(東京高判昭和58年4月20日労民集34巻2号250頁)があります。

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